野村が止めた!粘った吠えた6回2失点

 「広島3-2巨人」(8日、マツダ)

 こん身の110球目だった。広島・野村が右拳を握り、雄たけびを上げた。全身全霊をかけて投げ込んだ1球で長野を三ゴロ。一打同点の場面をしのぎ、感情を爆発させた。

 「気持ちです。絶対に抑えるという気持ちだけだった」

 3-2の六回に、1死一、三塁のピンチを背負った。代打・金城を中飛に打ち取ると、続く打者は代打・長野だ。カウント2-2から選んだのはシュート。狙い通り凡打させ無失点で切り抜けた。

 初回、片岡に左越えソロを浴びた。二回以降も走者を背負い、再三のピンチを背負った。それでも「粘れた」と6回7安打2失点にまとめた。連敗が始まったDeNA3連戦の第2戦は5回9安打5失点。その試合ではできなかった我慢の投球が、この日はできた。

 黒田の投球に刺激を受けた。「黒田さんは、いらないボールを減らして、どんどんストライクを投げる。僕も打たせて取るタイプ。攻める姿勢に勇気が出た」。ストライクゾーンに積極的に投げゴロを打たせる-。目指すスタイルが、さらに明確になった。

 今季の初勝利を手にし、チームの連敗も7で止まった。お立ち台では鯉党が待っていた言葉を張り上げた。「優勝を目指して頑張る」。沈滞ムードを一蹴する熱いメッセージだ。

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