マエケン開幕大丈夫?ラス投で大炎上
「オープン戦、ソフトバンク8-3広島」(20日、ヤフオク)
開幕投手を務める広島・前田健太投手(26)が、オープン戦最終登板で不安を残した。ソフトバンク打線を相手に5回8安打7失点。投球が浮き、制球、キレともに本来のものとはかけ離れていた。それでも3月27日の開幕ヤクルト戦(マツダ)に向け、修正を約束。次のマウンドは2年連続5度目の晴れ舞台。この男なら、きっとやってくれるはずだ。
悔しさを通り越していた。前田は登板を振り返り、自嘲気味に苦笑いを浮かべた。「クソみたい。終わってましたね」。自らにダメ出しした。
明らかに本来の姿ではなかった。初回、先頭から2者連続四球と暴投で無死二、三塁とされ、柳田の二ゴロの間に先制されると、内川には中前適時打を浴びた。3-3の五回には松田に左越え3ランを浴びるなどで4失点。101球を投げ5回8安打7失点。昨年8月8日・阪神戦(京セラ)で6回7失点だったことはあるが、前田にとっては極めて珍しい乱調と言える。
これまでのオープン戦2試合はともに屋外球場で、この日はドーム球場。「今まで寒くて抑え気味だったので、力を入れようとしたらバランスが良くなくなった」と説明。フォーム修正に意識を傾け、投球に集中できずボールが浮き、プレートを外し、首を振る場面が目立った。
この日から指名打者を使わず、開幕モードに突入した緒方監督は「しっかり切り替えてほしかった。打席に向かう時は野球小僧のように目を輝かせていたが、マウンドでも目を輝かせてほしかった」と嘆き節だった。
3月27日の開幕・ヤクルト戦で、2年連続5度目の開幕投手を担う。「今日は悪いのが出た。次に向けてしっかり修正したい」と、自覚を口にした。
この日の5回7失点で、今年のオープン戦は3試合登板で計14回を8失点。数字的には昨年と全く同じ。オープン戦では徐々に好結果を出すタイプだが、今年は逆になった。
前田は「前の2試合をしっかり抑えて気持ち悪かった。やっぱりこんなものか、とプラスに考えたい」と前向きに締めた。本番では責任を果たすと信じたい。
