マエケン貫禄 先発5回を2安打無失点

 「オープン戦、広島-オリックス」(14日、福山)

 広島の前田健太投手が先発し、糸井、ブランコ、中島らほぼベストメンバーが並ぶ強力打線を相手に5回、計65球を投げて2安打無失点。開幕を2週間前に控えた一戦で、エースが貫録の投球で球場を湧かせた。

 福山市民球場で行われたオープン戦では、初めてのチケット完売となった。23年ぶりの優勝へカープ人気が高まる中で初回、平野恵とブランコから三振を奪い、無失点で切り抜けると、二回以降も安定した投球。三回は先頭の駿太に右前打を許したが、後続をきっちり抑えて無失点で切り抜けた。

 五回はT-岡田を右飛、坂口に右前打を浴びたが、駿太と三ゴロ、伊藤を一ゴロに抑えて無失点。三塁を踏ませぬ圧巻の投球だった。

 前回7日のヤクルト戦は、開幕での対戦を想定し「隠すところは隠して」と、普段とは違った投球スタイルで4回を投げて3安打1失点。この日は「シーズンを意識して投げる」と、本番モードでの登板となった。最速は148キロ。変化球も全て使いながら、打者を翻弄(ほんろう)した。

 降板後、前田は「予定の5イニングをしっかり投げることができた。結果も良かったですし、きょうはいいピッチングだったと思います。開幕まで残り1試合。キャンプからいい状態を続けられている。このままキープして、しっかりシーズンに入っていけるように、不安なくシーズンに入れるようにしたい」と、満足そうに振り返った。

 福山市民球場での登板は沢村賞など、タイトルを総なめにした2010年以来、実に5年ぶりの登板となった。次回は3月20日のソフトバンク戦(ヤフオクD)で、開幕前の最終登板に臨む予定。13年ぶりの本拠地開幕となる一戦へ、エースが順調な調整を続ける。

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