エルド開幕アウト…右膝検査で一時帰国
広島は9日、ブラッド・エルドレッド内野手(34)が右膝検査のため、米国に一時帰国すると発表した。沖縄キャンプ中に右膝痛を発症。今月4日に広島市内の病院で再検査を受け、「右膝半月板損傷」と診断されていた。「開幕は無理な形になった。非常に痛い」と緒方孝市監督(46)。米国での検査結果次第では、手術の可能性もある。
開幕まで3週間を切ったチームに、ショッキングなニュースが届いた。球団は昨季本塁打王のエルドレッドが、右膝検査のため一時帰国することを発表。この日朝、本人から帰国の報告を直接受けた緒方監督は、厳しい表情を浮かべながら話した。
「朝、球場で会った。開幕メンバーに名前がない。非常に痛い。残念な形になってしまった」。沖縄キャンプ中の2月26日、韓国・KIAとの練習試合で右足を負傷。沖縄市内の病院で「右膝内側半月板損傷」と診断され、4日に広島市内の病院で再検査し、同様の診断結果を受けていた。
松原チーフトレーナーは、帰国について「球団と本人が話し合った結果です」と説明。手術の可能性を含め、今後について「現時点では、帰るということしか言えない。ドクターがどういう決断をするか。診断結果を待って監督を含め、話し合っていかないといけない」と慎重に話した。
開幕までの復帰は絶望的で、今後の見通しは立っていない。だが、緒方監督に対してエルドレッドは「すぐにチームに戻って力になるよ」と、強い決意を明かしたという。「代わりはいないから。彼がいなければ優勝は難しい。1人ではなく2人、3人で補っていく」と指揮官。24年ぶりVへ必要な戦力。いまは早期復帰を願うしかない。
