黒田が漫画になる!ヤングアニマルで

 広島・黒田博樹投手(40)のカープ復帰会見が漫画化されることが9日、分かった。2007年に白泉社の青年漫画誌「ヤングアニマル」に掲載された「誰(た)がために~黒田博樹物語」に、新たに描き下ろした「はじまりのストーリー」を加えて、13日から同社電子版webサイトで公開する。カープファンが涙したあの感動の名場面が、漫画でよみがえる。

 ファンも涙したあの復帰会見が、漫画化されることが決まった。米大リーグから8年ぶりに、古巣カープに復帰した黒田。2月14日の帰国から“フィーバー”が続いている中、漫画化に至った経緯を、白泉社の編集部担当者が明かす。

 「バリバリのメジャーリーガーが、20億円を超えるオファーがある中で戻ってくる。ファンとしても願っていた形ですが、すごくカッコいいですよね。もうすぐ開幕して、日本で黒田さんのピッチングが見られる。それを一緒に、盛り上げたかったんです」

 「ヤングアニマル」誌は2007年にも、黒田を主人公にした漫画「誰(た)がために~黒田博樹物語」を前後編で掲載した。前編ではFA権を取得した06年に、ファンの思いに心を打たれて残留を決意した軌跡を紹介。後編では黒田の「男気」に、勇気をもらったサラリーマンの姿を描いていた。

 いずれも広島県内では、発売即完売となった大ヒット作品。同担当者は「メジャーに7年いたことで昔、広島で投げていた姿を知らない人もいる。そんな方たちに、ちょっとでも知ってもらいたいので」と幅広いファン層を意識して、同社の電子版webサイトで、再掲載することを決めた。そこに、新たに「はじまりのストーリー」と題して、特別に描き下ろした9ページを加えることになった。

 「広島に僕を待ってくれている人がいる」と、ファンの心を熱くさせた2月16日の復帰会見を基に、黒田の姿を存分に伝える。同担当者も「日本に、カープに、プロ野球に帰ってくる。今年のプロ野球最大の話題ですからね」と興奮気味に話した。

 復帰後初登板となった、8日のヤクルト戦とのオープン戦では、4回1/3を投げて打者13人に完全投球。帰国からここまで、順調な調整を続けている。同誌では過去、一度掲載した作品を、加筆して再掲載するのは異例。それだけの期待、人気の裏返しでもある。漫画は13日から公開する予定。シーズン開幕を前に、周囲の期待は高まるばかりだ。

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