黒田8日出陣!春季C終了で本気モード

 広島・黒田博樹投手(40)が2日、充実の沖縄キャンプを打ち上げた。18日の合流から2週間、順調な調整に「ケガなくここまで来られた。それが一番」と笑顔を見せた。4日に2度目のシート打撃に登板後、8日のオープン戦・ヤクルト戦(マツダ)で、復帰後初の対外試合に登板する予定。「自分の目で見られるところは見たい」と、セ・リーグ5球団を徹底解剖する考えを明かした。

 晴れやかな沖縄の空の下、円陣の中では笑顔が見えた。恒例のキャンプ一本締め。だが、黒田にとっては8年ぶりの体験だった。「日本流のキャンプを久しぶりに感じられた」。開幕まで残り1カ月。真っ黒に日焼けした顔が、充実の日々を物語った。

 「ケガなくここまで来ることができた。それが一番ですね」。18日にチームの沖縄キャンプに合流。翌19日にブルペン入りすると、25日はフリー打撃に登板した。さらに、新井らと対戦した28日のシート打撃では、バット3本を折るなど圧巻の投球。調整は順調だ。

 最終日は入念なキャッチボールの後、100メートルダッシュで汗を流した。「沖縄から入ってきて、やりたいことがある程度できたので」。この日も“新球”カーブを何度も試した。緒方監督も「広島に帰ってきて順調に来ているのは、表情を見ていれば分かる」と絶大な信頼を寄せる。

 今後は4日にも2度目のシート打撃に登板。8日のヤクルトとのオープン戦で、復帰後初の対外試合に登板する予定だ。公式戦初登板となる29日のヤクルト戦(マツダ)へ、開幕“前哨戦”から計3試合、実戦マウンドに上がる流れだ。

 「広島に帰ると実戦が増えてくると思う。それに向けてしっかり準備しておかないと」

 2007年まで日本球界で11年間のシーズン経験があるが、大半の打者が初対戦となる。調整と並行して必要なのが、他球団の情報収集。中でもセ・リーグ5球団とは頻繁に対戦するだけに「当然、ビデオで見ていきます。あとは自分の目で見られるところは見たい」と、徹底解剖していく考えだ。

 登板日以外にも「タイミングがあれば」と直接、試合観戦する可能性にも言及した。特にヤクルトは通算対戦成績で19勝23敗とセ・リーグで唯一、負け越している。「あとは対戦して実際に投げてみて、自分がどう感じるか」と思いを巡らせた。

 開幕まで残り1カ月を切ったが、40歳のベテランに不安はない。「ケガなくしっかり準備をして、最初のマウンドに上がる時に、いい結果が出るように準備していきたいです」と黒田。表情にも風格が漂う。間もなく始まるシーズンへ。いよいよ実戦モードに突入する。

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