江草ハイペース調整!34歳背水覚悟
広島・江草仁貴投手(34)が22日、廿日市市の大野練習場で合同自主トレに合流し、ブルペンで捕手を座らせて30球を投げた。超ハイペース調整は、背水の覚悟の表れ。キャンプ初日からの猛アピールを誓った。
弾むようなフォームから美しい球筋の直球を、次々と投げ込んだ。キャンプ本番のような内容に「今年は早め、早めにやらないと。ゆっくり調整できる立場ではない。使ってもらえるようアピールしたい」と、危機感を口にした。
一昨年5月の左肘手術から復帰を目指した昨季は、8月に1軍に復帰を果たしたが、8試合の登板に終わった。年齢的に今季が勝負の年になることは、十分自覚している。
年明けから21日まで鹿児島の鹿屋体育大で楽天・上園、阪神・岡崎と自主トレを行った。ブルペン投球はもちろん、打撃投手も2度行った。ハイスピードカメラで全球種のフォーム映像を確認するなど、調整に余念がなかった。
妻で元バレーボール日本代表の竹下佳江さんが5月に出産予定。左腕にかかる責任はさらに重くなる。肘の不安はもうない。キャンプは2軍スタートだが、「今年は1回のチャンスをものにしないと。キャンプから頑張っていく」と意欲を燃やした。
