異例人事!東出が2軍コーチ補佐兼任

 広島は29日、緒方孝市新監督(45)が指揮を執る来季のコーチングスタッフを発表した。1軍コーチ陣は若返り、今季限りで現役を引退した迎祐一郎外野手(32)が打撃コーチ補佐として入閣。小林幹英投手コーチ(40)と玉木朋孝守備走塁コーチ(39)が2軍から配置転換された。また2軍では異例の選手兼任コーチとして、東出輝裕内野手(34)が野手コーチ補佐に就任した。

 緒方政権が本格的にスタートした。24年ぶりの優勝を目指して共に戦うスタッフの顔ぶれが出そろった。「2軍から若いコーチを入れ、経験を積んで力になってもらいたいと球団に要請した。迎にしても新井打撃コーチをサポートしていろいろ勉強してもらいたい。失敗してもいいから」。緒方監督は若いコーチ陣にエールを送った。

 各部門でベテランと若手を配置した。打撃では新井コーチと迎コーチ補佐、投手では畝コーチと小林コーチ、守備走塁では石井コーチと玉木コーチ。鈴木球団本部長は「(緒方監督から)コーチをつくっていきましょうということなので。若いコーチにはいい勉強をしてもらえればと、ベテランと若手の組み合わせができた」と説明した。

 指揮官の参謀役は、今季打撃コーチ補佐から昇格した永田総合コーチが務める。また三塁コーチには、石井守備走塁コーチを任命。緒方監督は「永田さんはコーチ陣のまとめ役をしてくれれば。三塁(コーチ)は石井コーチ。経験がないと難しいところだが、経験を積んで学んでほしい。琢朗ならばすぐにやってくれると思う」と期待した。

 仰天人事があったのは2軍だ。東出が選手兼任で2軍野手コーチ補佐に就任した。2軍での選手兼任コーチは、04年の瀬戸輝信(兼任2軍バッテリーコーチ)以来となる。

 昨春のキャンプ中に左膝前十字じん帯断裂を負った東出は2軍でリハビリを行いながら、鈴木誠ら若手から打撃の相談などを受けていたという。鈴木球団本部長は「今年も若手の話を聞いていたし、肩書を付けた方が(指導を)やりやすいから。ただ戦力として考えているので、1軍にいるときは選手、2軍にいるときはコーチ兼任でやってもらいたい」と話した。

 将来を見据え、選手とともにコーチ陣の育成を目指す緒方鯉。若い力を前面に押し出し、来年は頂点を狙う。

関連ニュース

これも読みたい

    あとで読みたい

    編集者のオススメ記事

    野球最新ニュース

    もっとみる

      あわせて読みたい

      スコア速報

      主要ニュース

      ランキング(野球)

      話題の写真ランキング

      写真

      デイリーおすすめアイテム

      リアルタイムランキング

      注目トピックス