ミコ帰ってくる!6・3にも1軍合流
「ウエスタン、広島3-7オリックス」(30日、由宇)
広島の守護神、キャム・ミコライオ投手(30)が30日、ウエスタン・オリックス戦(由宇)で21日ぶりに実戦復帰を果たした。六回から登板し、1回2安打1失点。2軍首脳陣の評価は高く、このまま順調なら6月3日・日本ハム戦(札幌ド)から1軍復帰する見通しとなった。
守護神の1軍復帰にメドが立った。ミコライオは1点を追う六回、リリーフでマウンドに上がり、1回1失点。打者5人に対し2安打2奪三振、無四球の内容だった。
先頭打者に右前打、暴投で三進を許し、次打者の右前打で1点を献上した。だが、その後は連続三振と遊ゴロに仕留め、最少失点でまとめた。最速149キロの直球、鋭いスライダーを軸にフォームの乱れもなかった。
「久しぶりで100%ではないが、いい調子で投げられた。低めにボールを集め、四球を出さないことを意識した」とうなずいた。
9日・中日戦(マツダ)で左内転筋を痛め、10日に出場選手登録を抹消された。そして夫人の出産に伴い22日に米国へ一時帰国。27日に再来日していた。9日以来の実戦で「左足は大丈夫。試合に集中できた」と、復調をアピールした。
1軍離脱後は一岡が代理守護神に就き、チームは10日以降も7勝8敗と健闘中。助っ人右腕は「早く1軍に戻って活躍したい」と誓った。
次回は6月1日のウエスタン・オリックス戦(由宇)に登板予定。内田2軍監督は「打たれたどうこうではない。彼は投げられたことで十分。もう一度投げて痛みが再発しなければ大丈夫。1軍は抑えを必要としている」と言及。順調なら同3日・日本ハム戦からの昇格が見込まれる。