バリ鬼門で5勝目「別に苦手ではない」
「巨人3-10広島」(18日、東京ド)
東京ドームでのハイタッチが心地良かった。強力巨人打線のスコアボードに六回までゼロを並べた。8回3失点に抑えたバリントンが、大瀬良に並んでチームトップの5勝目を挙げた。
「自分の持ち味を出せた。スピードもあったし、投球のバランス、制球も良かった」。1週間前の11日・中日戦(マツダ)では3回7失点でKOされた。悔しさを胸に、球持ちをよくするフォームへの修正に取り組み好投した。
来日4年目の右腕は、ローテーションを守る優良外国人。ただ、巨人戦の成績は、試合前まで3勝8敗と大きく負け越していた。特に東京ドームでは2012年5月2日に勝っただけで1勝7敗。同年8月17日から5連敗中だった。
昨年は来日初の開幕投手として東京ドームのマウンドに上がり、好投しながら逆転されて黒星を喫した。そんな相性も登板後は「別に苦手ではないよ。いい雰囲気だし自分は好きだ」とキッパリ。数字的“魔物”を取り払う白星でもあった。
ただ喜んでいるだけではない。八回に2点を失ってベンチに戻ると、椅子にグラブをたたきつけて悔しがった。「先頭打者をフォアボールで出して、甘めの球を打たれた」と小林の2点二塁打を反省した。白星に喜ぶばかりでなく、気持ちを引き締め交流戦に向かう。

