鯉 打線てこ入れも今季3度目の零敗

 「ヤクルト6‐0広島」(7日、神宮)

 淡々と攻撃を繰り返し、見せ場なく終わった。散発5安打で、今季3度目の完封負けを喫した鯉打線。序盤の大量失点が最後まで重くのしかかり、打つ手なく敗れた。野村監督も「バットの芯で捉えた打球が併殺になったりして、結果的に0点で終わってしまった」とため息を漏らした。

 何とか連敗を避けようと、打順をてこ入れした。主砲のキラをスタメンから外し、石川と相性がいい赤松を起用。だがこの采配は当たらず、赤松は4打数無安打に終わった。

 キラを外したのは単に赤松を使いたかったからではない。「キラは昨日の内容を見て(外すことを)判断した。彼の打撃をしていない。ロサリオを(2軍に)外してまで使っているんだから」。助っ人外国人でも特別扱いはしない。調子が上がらないキラに対し、指揮官の無言のメッセージだった。

 不調なのはキラだけではない。梵は打率・205、石原は打率・130と低迷。この日無安打だった下位打線の弱さが、今後も野村鯉のアキレス腱になる可能性が高い。

 九里、福井と連日で先発投手が崩れた。鉄壁だった投手陣の状態は、明らかに下降している。苦しい状況が続くが、そんな時こそ打線が奮起し、援護しなければ23年ぶりの優勝は難しい。

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