鯉の意地5連打!大竹引きずり降ろした

 「広島5‐11巨人」(26日、マツダ)

 巨人の強力打線に屈し、野村鯉の連勝は4で止まった。守備の乱れもあり、今季2度目の2桁失点。それでも鯉打線は六回に昨年までチームメートで初対戦となった大竹に5連打を浴びせ、マウンドから引きずり降ろす意地を見せた。これで今カードは1勝1敗。3戦目に先発するマエケンに、勝ち越しを託す。

 六回表を終了し、1‐7。敗戦濃厚な状況だったが、鯉打線は突然目を覚ました。菊池が左前打で先陣を切ると、丸、エルドレッド、松山、ロサリオと怒とうの5連打。五回まで3安打に抑えられていた“元チームメート”の大竹を一瞬のうちに火だるまにした。

 たまらず巨人ベンチは動き、大竹は交代。昨オフのFA移籍で広島から離れた右腕がマウンドを降りると、今季最多の3万1669人の大観衆から「引きずり降ろしてやったぞ」と言わんばかりの大歓声がわき起こった。

 昨年まで優勝を目指した仲間と初めての対戦だった。複雑な思いはあったかもしれないが、野村監督は「苦手意識はないなと感じた。初対戦だったけど、そういったところの気持ちを出してくれた」ときっぱり。新井打撃コーチも「あれだけ打って大竹を降ろしたわけだから十分に戦える」と、今後の攻略に手応えを感じていた。

 ただ見せ場はこれだけだった。試合は序盤から守備が乱れる荒れた内容。痛かったのは一回のロサリオの守備だ。1死一塁で長野の左中間の打球を、グラブに当てながら“落球”。これで二、三塁となり、次打者のアンダーソンの一ゴロの間に先制点を与えた。

 記録は二塁打だったが、普通の外野手ならば十分に捕球できる打球だ。「フェンスが目に入り、気になって落としてしまった」とロサリオ。その後も守備のリズムは悪く、エルドレッドや堂林が失策。野村監督は「球際のボーンヘッドで(投手の)足を引っ張ってしまった」と厳しい表情だった。

 連敗だけは避けたい。指揮官は「明日は集中力を切らさないようにしたい。先発するマエケンにピシッと行ってほしい」と訴えた。エースの力で絶対に勝つ。そして再び連勝街道へ走りだす。

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