ドラ3田中初打点「ホッとした」

 「DeNA12-2広島」(20日、横浜)

 敗戦濃厚の状況でも、大事な1打席に変わりはない。0‐7の八回で出番は来た。2死一、二塁のチャンス。代打で打席に立った広島ドラフト3位の田中(JR東日本)は、長田のフォークを完璧にとらえ、鋭い打球を中前へはじき返した。

 この一打で二塁走者が楽々生還すると、静まり返っていた鯉党から大歓声が沸き起こった。プロ初打点を記録する適時打は、8試合ぶりの安打。「1本出てホッとした」と思わず本音がこぼれた。

 オープン戦では結果を出していたが、シーズンでは思い通りの打撃をさせてもらえなかった。結果を追い求めれば焦りが出るのは仕方がない。そこで「結果よりも、しっかり打席で振ることだけ考える」と、気持ちを切り替えた。

 この日で安打は3本目。21打数3安打、打率・143は決して満足のいく数字ではないが、打球の質は確実に向上している。「まだまだだけど、徐々によくなってきていると思う。しっかりと“間”を取れるようになってきた」と手応えを感じている。

 大敗の中でも、アピールすることに成功した。「自分ができることをやっていきたい」。三塁、遊撃の定位置はまだ固まっていない。調子を上げてきた新人も、もちろん虎視眈々(たんたん)と狙っている。

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(カープ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス