広瀬V打 技あり左手一本で運んだ!

 「広島5‐0中日」(12日、マツダ)

 ベテランの技あり一打が勝利を呼び込んだ。チャンスで打席が回ってきたのは一回だ。1死から3連続四死球で満塁。乱調気味の大野に対し、広瀬は冷静だった。低めに落ちるフォークにバットが反応。左手一本で左前へはじき返し、先制点をたたき出した。

 二回以降、大野が立ち直っただけに広瀬の2点適時打は大きかった。「打球が飛んだコースがよかった。最低外野フライでいいと思っていた。先に点を取ることで、マエケンもいいリズムで投げられるからね」。自分の仕事を果たし、満足そうに頬を緩めた。

 状態は上がっている。開幕直後こそ安打が出ずに苦しんだが、8日の巨人戦で3安打を放ってからは出場した3試合で安打、打点を記録中。3月のオープン戦中に痛めた右太もも裏も問題はない様子で、「体は元気」と力強く言い切った。

 日替わり打線ながら、与えられた機会で選手が結果を出している。「(相手から)もらったチャンスで1本出たのはよかった。日替わりオーダーだけど、代わって入った選手や控え選手が打ってくれた。非常にいいですね」と野村監督。ベテラン、若手が指揮官のタクトに応える強さが、今の鯉打線にはある。

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