エルド圧巻2発!OP戦不調からガラリ
「中日1-6広島」(29日、ナゴド)
圧巻のパワーを見せつけた。真っ赤に染まったナゴヤドームの左翼席に、広島・エルドレッドが白球をたたき込んだ。しかも2本。「九里がいいテンポで投げていたから、いいリズムで流れに乗って行けたよ」と、満面に笑みを浮かべた。
1発目は二回だった。大野が投じた142キロの低めの直球をフルスイング。豪快に左翼席に放り込む、今季1号の先制ソロ。「甘い球をしっかり自分のスイングで捉えることができた。いい手応えだったね」と納得の一打だった。
これでスイッチが入った。四回に遊撃内野安打を放つと、六回は2死三塁で大野の直球を再び左翼席に運んだ。昨年9月7日のDeNA戦以来3度目となる1試合2本塁打。終わってみれば3打数3安打3打点と手のつけられない暴れっぷりに、野村監督は「いいところでいい働きをしてくれた」と目を細めた。
鮮やかな変わり身だった。オープン戦では打率・211と低迷。不安な状態で開幕突入かと思いきや、「オープン戦の数字は公式に残らないだろ」と笑い飛ばしていた。
ナゴヤドームではビジター球場の中で最多の通算6本塁打となった。昨年初のCS出場を決めた9月25日も、この球場で一発を放った。相性抜群の地で、頼れる助っ人が一気に目覚めた。
