大瀬良5失点でも笑顔「うまくいった」

 「ウエスタン、広島8-5オリックス」(27日、由宇)

 広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が27日、ウエスタン・リーグのオリックス戦(由宇)に先発し、5回を7安打5失点(自責点2)だった。それでも課題だったチェンジアップ、カーブの精度が高まり、内容には手応え十分。4月2日・ヤクルト戦(マツダ)が濃厚のデビュー戦へ、準備は整った。

 5失点された顔つきではなかった。大瀬良は笑顔を交え、うれしそうに話した。「5点も取られたけれど、僕の中で確認したかったことはうまくいった」と、胸を張った。

 四回、奥浪からチェンジアップで空振り三振を奪った。二回の縞田、五回の宮崎は初球のカーブで見逃しストライクを奪った。「しっかりストライクに投げられた。これまで随分手前でワンバウンドしたり、無駄な球だった。1回も決まらなかった。特にチェンジアップはすごく気になっていた」。手応えの理由を説明した。

 着実に階段を上ってきた。12日・阪神戦(甲子園)では直球、19日・西武戦(西武ドーム)でカットボール、そしてこの日は緩い変化球を修正した。チェンジアップの代用に想定した新球スプリットも「意識しなくても大丈夫」と、大幅なモデルチェンジは必要なくなった。

 7安打は全て右打者に喫した。四回の園部の中越え3ラン、五回の伏見の左越え2点適時二塁打は、ともに甘いカットボールだった。それでも「調整段階なのでぶつけたら悪いと思った。本番ではどんどん内角に投げ込む」と問題にしなかった。4月2日・ヤクルト戦へ「体の状態もいい。心の準備もできている」とキッパリ。予行演習は終わった。本番で真価を発揮する。

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