一岡、自慢の剛速球お披露目!評価上々
「広島春季キャンプ」(4日、日南)
一岡竜司投手(23)が4日、フリー打撃に初登板し、力強い直球を披露し、主力の菊池涼介内野手(23)からは空振りを奪った。巨人にFA移籍した大竹寛投手(30)の人的補償として入団した右腕は、首脳陣の評価も上々で、目標の開幕1軍へ向けて着実に前進した。
自慢の剛速球を見せつけた。一岡が木村、菊池を相手に、フォークも交えて43球を投げ、ボール球は14、安打性の当たりは6。「強いボールを意識した。真っすぐの力はまだまだ出てくる」と、手応えを口にした。
圧巻は昨季2番に定着した菊池と対した場面だ。ど真ん中の直球で2度空振りを奪い、外角直球で見逃しも1度。木村に対しても同様の見逃しが2度。球速は不明だが、最速150キロ右腕の肩書はだてではない。
一岡は「この時期は投手の方が有利。空振りを取っても気にはしない」と、浮かれた様子はなし。プロ3年目で初の1軍キャンプ。新天地にもなじみ、ランニング量の多さにも「きついが体づくりができる」と前向きだ。
山内投手コーチは「いい球を投げる。先発でもできるのでは、と野村監督と話している」と評価。6日の第2クールから紅白戦に登板させ、巨人時代は2軍の抑えを担った一岡の、先発適性も試していく意向を示した。視察した巨人・香坂編成調査室長も「いいものを持っている。いい球を投げる」と話した。
一岡は香坂室長に気づかず「無視かよ」と突っこまれたが、「1軍で東京ドームで投げて、カープに来て良かったと思いたい」と、あらためて飛躍を誓った。