鈴木誠 開幕1軍獲る!2年目飛躍だ

 広島の鈴木誠也内野手(19)が23日、新打撃フォームの“すり足打法”で開幕1軍を勝ち取ることを誓った。1軍の投手に対応するため、昨秋からフォームを改造。トレーニングでパワーアップし、打撃の確実性とともに打球の飛距離を伸ばしている。24日には日南での先乗り自主トレに出発。初の春季キャンプ1軍スタートも濃厚な若武者が、今年の野村鯉の目玉になる。

 力強さを増したスイングで、快音を響かせた。この日は合同自主トレ休養日だったが、鈴木誠に休む暇はない。静まり返った大野練習場で打撃マシンと対峙(たいじ)し、黙々とバットを振った。

 現在取り組んでいるのは、すり足打法だ。昨年9月に高卒野手では東出以来、14年ぶりに1年目での試合出場を果たし、出場3試合目の巨人戦(マツダ)で初安打初打点をマーク。しかし、その後は1軍の投手に翻弄(ほんろう)され、結局12打数1安打。CSの出場メンバーからも外された。

 どうすれば1軍の投手を打てるのか。出した答えは打撃フォームの改造だ。「1軍の投手は2軍とスピードはあまり変わらないけど、クイックを使ったり、タイミングの外し方がうまい。足を上げたフォームだと、対応できず、体が前に突っ込んでしまう」。昨季後、思い切ってすり足打法の導入を決断した。

 すり足だと確実性が上がる半面、足を上げて打つ時より飛距離が落ちる。それを補うため、昨年11月23日から広島市内のジムで筋力を強化。当時78キロだった体重が87キロまで増えた。「すり足にしてもパワーは前と変わらない」と笑みを浮かべ、「昨年重く感じた900グラムのバットを今は振れる」とスイングスピードのアップにも成功した。

 24日には先乗り自主トレが行われる日南に出発する。今回が初参加となるが、「試合につながる打撃練習をしていきたい。守備は守れる程度でいいと思っている。自分は打たないとダメだから」と気合十分だ。

 2月1日から始まる春季キャンプの1軍メンバーに選ばれることも濃厚だ。「開幕1軍を目標にやっている。それを目指して頑張っていきたい」。潜在能力の高さは首脳陣の誰もが認める逸材。その才能がプロ2年目の今年、開花するかもしれない。

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