大瀬良まるで黒田!初ブルペン21球

 広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が18日、廿日市市の大野練習場での合同自主トレで、初めてブルペン入りした。力を入れたのはわずか21球だったが、見守った川端順編成部グループ長兼編成部長(53)が現在大リーグ、ヤンキースに所属し、元広島の黒田博樹投手(38)の球質と似ていると大絶賛。黄金ルーキーが徐々にベールを脱ぎ始めた。      

 高まる気持ちを抑え、ブルペンに足を踏み入れた。入念にマウンドをならした大瀬良は、捕手を立たせた状態でプレートの後方から投げ始めた。ゆっくりと右腕を振り、まず8球。そしてプレートからの歩幅を数え、踏み込む右足の位置を確認すると、プレートに軸足を置き、力を入れずに8球投げた。

 すると大瀬良の表情が一変した。「今から15球か20球、お願いします」とブルペン捕手に伝え、いよいよ本番開始。捕手を立たせたままで、鉛のような重い球がミットに次々と突き刺さる。20球目が高めに浮くと、「もう1球」と“おかわり”を要求。力強く最後の21球目を投げ終えると、自然と頬が緩んだ。

 まだ捕手を座らせていないが、モノが違うのは明らか。05年まで投手コーチを務めていた川端編成部グループ長は「カープに入って30年になるけど、最初のブルペンであれだけバランスがいい投手は初めて見た。下半身をうまく使い、上半身が後からついてくる。体重移動がうまい。新人王とかの器ではない。最多勝も狙える」と思わずうなった。

 賛辞の言葉は止まらない。「ボールの質は黒田に似ている。入団当時ならば黒田より大瀬良の方がいい。バットとのインパクト時にグッと押せる感じ」。大瀬良の球質はまさに鉛のような重い球。それはヤンキースのエースと酷似していた。

 投球を受けた長田勝ブルペン捕手も同様の感想だった。「ズシンと来る感じ。今村のいい時の真っすぐのような重たい球」と驚きを隠せなかった。

 そろりとベールを脱いだ大瀬良だが、まだ全力は出していない。「今日は7、8割程度の力で投げた。思っていたよりはボールの感じはよかった。20球目が納得いかなかったので、もう1球投げたけど、ああいうボールをなくさないといけない」。黄金ルーキーの伝説がいよいよ幕を開けた。

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