一岡を獲得!FA人的補償で大竹見返せ

 広島は25日、巨人にFA移籍した大竹寛投手(30)の人的補償選手として、来季3年目を迎える一岡竜司投手(22)を獲得することを発表した。一岡は最速150キロ右腕で、将来性を高く評価した。背番号は未定。入団会見は来年1月7日に広島市内で行われる。

 広島の松田元(はじめ)オーナーは、広島市内の球団事務所で表情を緩めた。「速くてキレのいい直球を投げる。フォークやスライダーを持っていて、変化球でもストライクを取れる。若くて元気でのびしろがある」と、一岡を指名した理由を説明した。

 一岡はプロ2年目の今季、中継ぎで9試合に登板。勝敗はなく、防御率5・23だったが、最速150キロの直球と鋭く落ちるフォークが魅力的だ。ファームでは今季、主に抑えとして35試合に登板し1敗15セーブ、防御率1・10の結果を残した。

 18日に、28人のプロテクトから外れた獲得可能選手リストが巨人から届き、球団は慎重に人選を進めてきた。若手野手や、実績のある中堅投手を推す意見もあったが、最終的には将来性のある投手を優先に考えた。

 一岡は巨人の球団広報を通じて「巨人には、無名の専門学校生だった自分を取ってもらい、感謝の言葉しかありません。移籍の通告を受けた際は正直驚きましたが、今は広島に選んでいただいたことを大きなチャンスと思い、来季への思いが強くなりました」と、コメントした。

 所用で球団事務所を訪れた畝投手コーチは一岡について「いい球を投げていた印象。先発か中継ぎか、スタッフと彼の適性を照らし合わせて考えたい」と言及。当面は先発、中継ぎのポジションを限定せず、大きく育てていく方針だ。

 広島には、07年オフに阪神へFA移籍した新井の人的補償として獲得し、10年にゴールデングラブ賞に輝いた赤松の成功例もある。松田オーナーは「大竹の代わりに、こんないい投手を取ったと、ファンに見せたい」と、大きな期待を寄せた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(カープ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス