“ポスト大竹”中崎が血行障害の手術

 広島は26日、中崎翔太投手(21)が広島市内の病院で22日に右手人さし指と中指の血行障害の手術を受けていたことを発表。中崎はこの日退院した。大竹寛投手(30)が国内フリーエージェント(FA)権を行使し、巨人への移籍が決定。“ポスト大竹”と期待される右腕だが、復帰まで3カ月を要する見込みで、来年の春季キャンプは3軍スタートが決定的となった。

 その右腕は脇の下までガッチリとギプスで固定されていた。「中途半端な球を投げるよりも、(手術を)やってみる方にかけようと思った」。退院後、大野練習場で取材に応じた中崎は、苦しい心中を明かした。

 7月に右手に違和感を覚えた。9月に入りそれが痛みに変化。10月、広島市内の病院で血行障害と診断された。血行障害は血液の流れに障害が生じる状態だ。投薬治療で痛みは徐々に改善。投球練習を再開した。だが、11月上旬になっても消えることはなかった。

 人さし指と中指にメスを入れた。人さし指は右手の静脈を移植する「血管移植術」。中指は血の塊を取り除く「動脈血栓除去術」。合計約8時間を要した手術だった。ギプスが取れるまで2~3週間。復帰まで3カ月を要する見込みで、春季キャンプは3軍スタートが決定的だ。

 来春は“ポスト大竹”をめぐり、し烈なサバイバルレースが展開されるもようだ。今季は2勝7敗に終わった中崎。だが、野村監督はその潜在能力を高く評価する。それだけに出遅れは大きな痛手だ。

 「焦っても仕方がない。できることをやる」。若武者は前を向き、復帰へ向け突き進む姿勢をのぞかせた。

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