広瀬悲壮な決意「ダメなら辞めるだけ」
広島の広瀬純外野手(34)が12日、広島市内の球団事務所で契約交渉に臨み、3年契約の3年目となる来季は現状維持の6000万円で更改した。今季はプロ野球記録の15打席連続出塁を記録したが、後半戦は失速。来季は選手生命をかけてレギュラー獲りに挑む。
一喜一憂のシーズンだった。「個人的には前半戦はよかったが、いい流れで後半戦につなげることができなかった」。4月はエルドレッドの故障離脱後に4番に座り、15打席連続出塁を記録する活躍でチームを引っ張った。
球宴出場など順風満帆な前半戦だったが、後半戦は不振に陥った。結局規定打席に到達できずにシーズン終了。「来年は3年契約最終年。ダメだったら辞めていくだけ」と悲壮な決意を語った。
生き残るためにも来季は必死に外野の一角を奪いにいく。「エルドレッドはレフトをやるだろうし、丸、松山、岩本とか、そういう人たちとの戦いになる。他にも赤松、迎もいるけど、全員がライバル」と語気を強めた。
勝ち取る自信はある。毎年のように故障に苦しんだ下半身は、今年問題なかった。「トレーニングの成果が出ている。いい状態だし、気持ちのコントロールができれば普通の結果が出る」。外野陣では最年長のベテランが意地を見せる。