丸“打率3割+出塁率4割”でV導く

 広島・丸佳浩外野手(24)が4日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2800万増の5100万円でサインした。今季は打撃3部門で自己最高の成績を残し、盗塁王のタイトルを獲得。主軸としてさらに期待がかかる来季は、23年ぶりの優勝に向け、打率3割、出塁率4割を目標に掲げた。

 自分の役割を全うした。丸は「球団からは、塁にたくさん出て得点につなげてくれた、と言われました。必死に塁に出たかいがありました。1、2番を打つことが多くて、いい形でつなぎたかったので」と、胸を張った。

 今季は140試合に出場し、打率・273、14本塁打、58打点。29盗塁で初の盗塁王に輝いた。球宴初出場、ゴールデングラブ賞初受賞、侍ジャパン入りも果たした。「充実していました。初めてのことをたくさん経験して、いいシーズンだった」と振り返った。

 目立つ記録やタイトルよりも、リーグ6位の出塁率・376、リーグ2位タイの82得点を重視するのが丸だ。粘って塁に出て、盗んで、生還する。チームの伝統を体現した男は「まだまだ下手くそ。もっと確実性を高めたい」と、103個の三振を反省。2800万増の年俸5100万円にも、浮かれた様子はなかった。

 来季目標の第一に打率と出塁率を掲げたのは当然だろう。「打率3割」「出塁率4割」の数値について「働いたのはまだ1シーズンだけなので、どちらも狙いたい」と、力強く言い切った。

 昨オフから、新井打撃コーチと取り組んだ新打法。グリップを下げ、ボールへの最短距離でバットを出す。3月29日、巨人との開幕戦。三回に宮国から今季初安打を左前に放った際に「今までなら行かない打球だった。間違いない」と確信。躍進につながった。

 ただし、疲労に苦しみ月間打率・198に沈んだ8月は猛省するところ。「打撃フォームをもっと固めて、崩れないようにしたい」。現在の体重90キロを維持しながら14~15%の体脂肪率を落とすトレーニングを、広島市内のジムで継続中。「打率3割」「出塁率4割」へ、スランプのない新ボディーを目指している。

 来季は緒方(現打撃コーチ)以来5年ぶりに、背番号「9」を背負う。梵新会長の下でスタートする選手会では副会長に就任。「カープの『9』は丸と言ってもらえるようになりたい」。理想の姿に到達する青写真は、既に描かれているはずだ。

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