久本“佐々岡シュート”習得で左対策

 広島・久本祐一投手(34)が1日、来季に向けてシュートの習得に乗り出すことを明言した。広島市内で行われた野球教室で、ともに参加していた広島OBの佐々岡真司氏(46)にシュートの助言を求めた。元エースから伝授されたシュートで投球の幅を広げる構えだ。

 野球教室終了後、久本は佐々岡氏に歩み寄り、シュートの投げ方を聞いた。「この時期はOBの方に接する機会が多い。ワンポイント登板の時の左打者対策として聞いた」。約10分間の“佐々岡塾”。左腕は師の言葉に熱心に耳を傾けた。

 苦い記憶がある。10月18日、巨人と戦ったCSファイナルS第3戦だ。1‐2の五回1死二塁、打者・阿部の場面で登板したが、右前適時打を浴びた。「(左打者の)ワンポイントで出ていって打たれた。悔しい思いをした」と振り返った。

 移籍1年目の今季、レギュラーシーズンでは先発、ロングリリーフとフル回転したが、逆にワンポイントでの登板はほとんどなかった。長い回を投げることが多いため「左打者を(特別に)意識したことはない」という。

 しかしCSで阿部に打たれたことで、左打者を抑えることの重要性を再認識した。「ワンポイントで出ていくときは絶対に抑えないといけない」。持ち球はカーブ、スライダー、チェンジアップ、フォーク。そこに来季は、左打者の内角を突くシュートを持ち球に加え、投球の幅を広げるつもりだ。

 「オフの間に覚えて、春季キャンプでどんどん試したい」。その向上心は、尽きることはない。

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