広瀬レギュラー奪回へ米で逆襲ボディー

 広島・広瀬純外野手(34)が21日、米・ロサンゼルスで2週間超行っていた自主トレから帰国した。今季は4月に15打席連続出塁の日本新記録を達成したが、後半戦は失速。来季へ向けフルシーズン戦う肉体の土台を3年連続の米修業でつくり上げた。激しい外野争いを勝ち、34歳がレギュラー奪回を狙う。

 米修業から帰国した広瀬は充実の足取りでマツダスタジアムを訪れた。「体がどう使えているか知るところからやってきた。いいトレーニングができた」。異国で過ごした2週間を超える濃密な日々を振り返った。

 3年連続となったシーズン後、恒例の「アスリーツ・パフォーマンス」(ロサンゼルス)での単独トレ。メジャーリーガーも御用達のトレーニング施設で高橋尚成(ロッキーズ)やヤンキース主力投手のフィル・ヒューズらと汗を流してきた。

 「今年痛めた箇所もあり弱くなっていた部分もあった」と、理学療法士とマンツーマンで肉体をリセット。さらに「左右の体のバランスとか、去年なかったメニューもあった」と、徹底した強化にも取り組んだ。

 来年3月に35歳になるが「維持を考えていたら下がる」と上だけを向く。今季の反省を込め、来季は1年間、パフォーマンスを落とさず戦うのが目標だ。

 今季は絶好のスタートを切った。4月に15打席連続出塁の日本記録を樹立。打順も4番に入り、5月中旬まで打率4割をキープし打線を引っ張った。

 だが夏場以降、調子を落とし松山ら若手に出場機会を奪われた。打率・270、9本塁打、39打点に終わり、CSでも2戦で計4打数無安打。「後半戦は戦力にならなかった」と悔しさを残した。

 12年から3年契約を結び、来季が最終年。「また契約をしてもらえるように。いい準備をしていきたい」。外国人に加え丸、松山、天谷、赤松ら激戦の外野のレギュラー争いへ気持ちを高めた。

 米国から持ち帰った練習メニューを基に、年内は広島で肉体をつくり上げ、年明け1月には地元・大分で恒例の自主トレを行う予定。「バットも振るし12月から上げていく。僕は意地でも追い込んでいくタイプ」。広瀬が世代交代に待ったをかける。

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