大竹FA宣言!退団決定的で争奪戦必至

 広島の大竹寛投手(30)が12日、今季取得した国内FA権を行使することを明かした。この日、広島市内の球団事務所を訪れ、鈴木清明球団本部長(59)に正式に伝えた。FA宣言後の残留の可能性もあるが、広島では前例がなく退団は決定的。複数球団が獲得に名乗りを上げることは確実で、交渉解禁となる15日から“大竹争奪戦”が幕を開ける。

 笑顔はない。スーツ姿の大竹が約30分の交渉を終え、球団事務所から姿を現した。

 「今、鈴木(球団本部長)さんと話をしてきました。FA権を行使します」

 苦悩の末の決断だった。この日で行われた残留交渉は計4回。2回目の交渉では単年1億5000万円か、3年計4億円を提示されたもようだが、希望する条件と差があったため保留した。

 しかし次の交渉で条件が上乗せされたことで「条件面やお金はクリアして自分の中では問題ない」と話した。

 それでもFA宣言したのは、新たな環境で挑戦したい気持ちが強かったからだ。「自分が挑戦したいとか、新たな世界も知りたいというのが正直なところ。そういう面もあったので、今回FAを行使するというふうになりました。あとは本当に総合的にいろいろ考えました」と大竹。

 他球団でのプレーは、慣れない環境だけにリスクが伴う。しかしマンネリ化した自分に刺激を与え、進化を遂げる可能性もある。「カープはファンも熱いし、いいチーム」と愛着はあるが、それ以上に環境の変化を、大竹は選んだ。

 FA宣言後も広島残留の可能性は残されている。松田オーナーは「戻るのはウエルカムだけど」と話したが球団史上でも前例がないため、退団は決定的だ。

 15日から巨人など獲得を希望する球団との交渉に入る。「まず話をさせていただいて、その中で自分の評価はどういうものなのか。いろいろな話をできたらと思うし、その中で(最良の答えを)見つけていけたら」

 12年間身にまとったカープのユニホームを脱ぎ、大竹は新たな道へ進み始める。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(カープ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス