天谷、今季初打点&レーザービーム
「広島2-0中日」(4日、マツダ)
エースとチームを救った好守だった。12勝目を挙げた広島・前田健と上がったお立ち台。天谷はエースから、感謝の言葉をかけられた。
「天谷さんのおかげで勝つことができた。ステップが大きかったので、『早く投げてくれ~』と思っていた」。天谷は、その“いじり”に「チームメート、スタッフが一番びっくりしていると思います」と、笑みを浮かべながら返答。球場をわかせた。
レーザービームで勝利をたぐり寄せた。2‐0の三回、1死満塁のピンチ。中日・柳田の左飛を捕球すると、本塁へ素早く送球。石原が「ナイスボール!」と絶賛した好返球で、三塁走者・谷繁のタッチアップを阻止した。
試合展開を大きく左右するビッグプレー。「ほかの外野手ならもっと楽にアウトにできたと思うけど…。でもあのプレーができたのは自信にしたい」と、安どの表情を浮かべた。
バットでも魅せた。1‐0の二回に右前適時打。今季初打点は、リードを2点に広げる貴重な追加点だった。
今季は5月5日に出場選手登録を抹消され、8月17日に再昇格するまで2軍暮らしだった。「開き直るじゃないけど、これでダメならまた2軍に行くだけ」と、腹をくくっている。
4位・中日とのゲーム差を3に広げた。「何とかチームに貢献したい」と背番号49。真っすぐな気持ちでチームを勝利に導く。
