松山先制打で0地獄脱出!20イニングぶり

 「阪神0‐3広島」(30日、甲子園)

 やっと“0地獄”から脱出した。広島は二回、先頭のキラが二塁打でチャンスメークし、梵の犠打で1死三塁。この絶好機で、松山が最高の仕事を果たした。球に逆らわず、鮮やかな流し打ちで左前へ運ぶ先制の適時打。20イニングぶりにチームに得点をもたらした。

 この一打で、鯉打線が目覚めた。木村の内野安打、石原の四球で満塁となり、野村の適時打で得点を追加。前日までDeNAに2試合連続の完封負けを食らっていたうっぷんを一気に晴らした。

 結局このイニングの3点が勝負を決めた。「外野フライでいいという気持ちで打席に入った。腕をたたんでうまく打てた。楽な場面だったので力を抜いて打てた」。松山は胸を張った。

 打線の組み替えが的中した。最近5試合は3番に起用されていた松山を、6試合ぶりに6番に変更。これが見事にはまり、野村監督は「得点が入らない状態が続いた中、打者は恐れずに積極的に行ってくれた」と満足そうに攻撃陣をたたえた。

 ただ試合後には、しっかり手綱を締めた。この日打撃が振るわなかった丸と天谷を監督室に呼び、話し合いを行った。「考えすぎているようなので、こちらから言わせてもらったよ」。残りは27試合。昨年のように、正念場で打線が不振に陥る状態は避けたいだけに、指揮官は最後までムチを打ち続けるつもりだ。

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