菊池意地見せた!唯一マルチ1打点
「阪神3-1広島」(15日、京セラ)
敗戦の中で若鯉がキラリと光った。広島・菊池がチームでただ一人の2安打。2試合連続の複数安打を記録し、虎キラーぶりを発揮した。
初回1死、外角への143キロ直球をコンパクトに振り抜いた。打球はあっという間に左中間を突破。楽々、二塁へ到達した。
0‐1の八回1死一、二塁では勝負強さを発揮。初球の外角へ逃げる136キロのスライダーにバットを合わせ同点の右前適時打を放った。七回まで無得点に抑えられていたスタンリッジからようやく1点をもぎ取った。
この2安打で今季の対阪神は63打数21安打。対戦打率は、セ5球団の中で唯一の阪神戦3割超えとなる・333だ。
野村監督も背番号33の活躍に「キク(菊池)がいいバッティングをしてくれた」と称賛。新井打撃コーチは「ボールのとらえ方がいい。まだ高めのボール球につられることはあるが、全体的によくなってきている」と、好調の要因を説明した。
自身は快音を響かせたが、チームはわずか1得点。同一カード3連勝を逃した。試合後は「何もないッス」と一言。悔しさをにじませ足早にバスへ乗り込んだ。
16日からは横浜でDeNAと対戦する。4位・中日とはゲーム差0・5。Aクラスを死守すべく続く負けられない戦い。そのバットで勝利をつかみ取っていく。
