マエケン被弾で「うれしさ半分」9勝目

 「広島11‐3DeNA」(31日、マツダ)

 ベンチ裏で「もったいないホームランやな」と厳しい言葉を投げかけられた。大量援護もあり8回2失点、3連勝で4年連続2桁勝利に王手を掛ける9勝目を挙げた広島・前田健は「すいません」と素直に謝った。

 力勝負にいくことなく丁寧な投球で前夜17安打放ったDeNA打線を手玉に取った。それでもヒーローインタビューで「勝ったけどうれしさ半分。ホームランで点を取られたし、八回は悔しいです」と言った。六回2死から山崎に一発を許し、八回に1点を失った。エースとしてのプライドが反省の言葉となって表れた。

 相好を崩したのは2安打した打撃のこと。「調子良かったですね。ホームランを狙わないようになってよかった。二刀流?無理でしょ」。同級生の巨人・坂本モデルを改良したバットで安打を重ね打率・242を誇る。

 前日の試合前、WBCで大会のオールスターチーム選出の表彰を受けた。「WBCがすごく自信になっている。チームの順位に結び付けられるよう中心になっていきたい」とエースは言う。

 冒頭の言葉の主はOBで日本代表監督でもあった山本浩二氏。日の丸を背負った2人の理想はどこまでも高い。

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