中東が決めた!殊勲の“万金”V打

 「交流戦、西武0‐1広島」(22日、西武ド)

 広島・中東が千葉のミスを一振りで取り戻した。0‐0の七回2死一、二塁、長田の2球目直球を振り抜くと、打球は右前へ。二走・赤松が快足を飛ばし、一気にホームを陥れると、殊勲の男はガッツポーズで喜びを表した。

 「大竹が頑張っていたし、援護したかった。回すとは思っていたけど、赤松がよくかえってくれた」と、試合後も興奮気味に振り返った。

 20日のロッテ戦(QVC)では悪夢を見た。初回にセンターへの飛球を見失い、捕球できず、失点につながった。前田健の足を引っ張り敗戦。「マエケンに申し訳なかった」と、引きずった。

 だが「必ず取り返すチャンスはある。出たら次こそ。前を向いていかないと」と自らを鼓舞。見事に1‐0完封勝利の虎の子決勝点をたたき出した。野村監督も「ルイスが見逃し三振した後だけに大きかった。ベンチもしびれた」と168センチ小兵の大仕事を絶賛した。

 プロ入り後は外野手も捕手もこなすユーティリティー選手の役割が多かったため、ベンチスタートがほとんど。7試合連続で先発出場したことなど「初めて」と言う。

 「バットが重いと感じる」。7年目、31歳にして味わう「疲労」は出続けるからこその初体験だ。短いダッシュを増やし、重い鉄のバットを振り、体にキレを出すことに日々、努めている。

 2試合連続マルチ安打で打率・380。本拠地で1週間に3度のお立ち台に立った“乗ってる男”の勢いは、まだまだ止まらない。

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