岩本、背中に張り訴え欠場…打線駒不足

 「広島3-4中日」(10日、マツダ)

 後の祭りだが、あと1本が出ていれば…。2度の満塁のチャンスで無得点に終わった鯉打線。これまで何度も繰り返してきた“あと1本”の敗戦に、野村監督は一瞬苦笑いを浮かべ、「先制され、同点に追いついたが、満塁で点を取れなかったのが大きかった」と力なく振り返った。

 特に痛かったのは1点を追う三回の攻撃だった。四球、敵失、四球で無死満塁。同点どころか、一気に逆転の願ってもない好機だったが、迎が最悪の投ゴロで併殺。続く小窪も凡退し、1点も奪うことができなかった。

 試合前にはアクシデントもあった。3試合連続打点中の岩本が打撃練習中に背中に張りを訴え、急きょ欠場が決定。野村監督は「トレーナーの見解で、試合出場は難しいということだったので、試合に使わなかった。抹消することはないが、3試合連続打点中なのに、もったいない」とため息を漏らした。

 ただでさえ、けが人続出で選手層が薄い打線。エルドレッドや前田智、東出ら主力がケガで離脱し、栗原も不振で2軍調整中なだけに、岩本の欠場はさらに大きなダメージとなった。

 再び借金は今季最多タイの6となり、最下位の中日とのゲーム差は0・5。戦力が戻りつつあるだけに、今が正念場だ。「現在いる選手で戦うしかない。けが人や調子の悪い選手が戻ってくれば…」。指揮官の願い通り、全員でこの苦境を乗り切るしかない。

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