2年目戸田が長野、鳥谷、坂本封じた

 「強化試合、日本代表0‐7広島」(17日、宮崎)

 広島・戸田隆矢投手(19)が、侍ジャパンとの練習試合に5番手で登板し、1回無安打無失点と完ぺきな投球をみせた。2年目を迎えた期待の左腕が見事な“侍斬り”で、初の開幕1軍を引き寄せた。

 憶することなく左腕を振った。打席に立つのは、日本を代表する猛者達。「すごい打者ばかり。でも攻めていこうと思った」。格上の選手たちに堂々と立ち向かった。2年目の戸田が、1イニングを三者凡退の“侍斬り”だ。

 六回から5番手で登板。1番からの上位打線に真っ向勝負を挑んだ。長野は内角直球で勝負し、三ゴロに打ち取った。続く鳥谷にはボール先行も、再び内角低めの直球で三飛。最後は坂本を変化球で右飛に仕留めた。「緊張したけどマウンドでは落ち着けた。抑えられて良かった」。1回無安打無失点。19歳の若武者が、わずか8球で強打者たちを抑え込んだ。

 野村監督は背番号「53」を絶賛した。「ずっと(マウンドで)ひるむなと言ってきた。このメンバーを相手に結果を出してくれた」と、攻めの投球に目尻を下げた。前田健、今村の代表候補組に続いた四回以降、カープは5投手で継投した。走者は九回、木村の2失策で許した2人のみ。戸田も投手陣の“ノーヒットノーラン”の一役を担った。

 開幕1軍を目標に挙げる。入団当初から課題だった体重も毎日、夜食を取り、68キロから3キロ増に成功。「球に力強さが増した」と手応えをつかんでいる。侍ジャパンを相手にキラリと輝いた戸田。初の開幕1軍に大きく前進した。

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