巨人 2人の「1号」が大城不在救った!小林971日ぶり弾&吉川先制V弾 3連勝で阪神追走

 「ヤクルト1-2巨人」(10日、神宮球場)

 試合開始直後のアーチに巨人ナインも驚き、終盤の中押し弾でベンチは大盛り上がりだ。援護は最少でも効果は絶大。吉川尚輝内野手と小林誠司捕手、2人の今季「1号」が勝利を呼んだ。3連勝で首位・阪神をピタリと追う。試合後、阿部監督も「こういうのも野球。最高のゲーム」と伏兵2人の本塁打を喜んだ。

 敵地が騒然となったのは、1点リードの七回だった。前回4月29日の対戦、完封を許したヤクルトの先発・ヤフーレから、左翼席最前列に飛びこむソロを放った。ベンチに座る戸郷も「おー!」と驚き交じりで大興奮。「誠司さんに感謝ですね」と、貴重な追加点が試合の分岐点にもなった。

 21年9月12日の広島戦以来3年ぶり、実に971日ぶりとなった一発。「まさか打てるとは…」と振り返った小林は「すごいうれしかったですけど、チームに、戸郷にとっても大きい1点だった」と勝利に胸をなで下ろし、先発投手の勝ち星を喜んだ。阿部監督も「バットを持っているんだよ」とニヤりと笑い「投手に与える安心感がある」と存在感を絶賛した。

 正捕手の大城が不振で2軍落ちした。代わる形で出場機会を増やすが「ライバルとはいえ、チームメートです」と寄り添う。求めるのはチームの勝利。そのために高め合う競争を理想にする。「卓三が帰ってくるまで、僕らが一生懸命に頑張るだけです」。後輩に結果で示した無言のメッセージ。選手会長不在のピンチをベテラン捕手が救う。

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