楽天・藤平、進化の粘投 極寒なんの!5回1失点
「オープン戦、西武3-3楽天」(21日、メットライフドーム)
凍えんばかりの極寒の中、楽天・藤平は腕を振った。5四死球を与え121球を要しながらも、5回1失点、9奪三振。開幕ローテ入りを決めている19歳が、本番へ進化の一端を見せた。
気温2度。ドームの外はみぞれ交じりの雪が降った。「自分の思うようにいかないこともあったけど、この寒い中で経験できたことが良かった。次につなげられるピッチング」。味方の攻撃が1死となればランニングを取り入れ、早めに体を温めた。工夫を凝らしながら、1失点にとどめた。
この日から、新球チェンジアップも解禁。投げたのは5球ほどというが、四回2死、秋山への4球目で空振りを奪った。球界屈指の巧打者を相手に手応えをつかみ「自信になった」と笑顔を見せた。
2年目にして手中に収めている開幕ローテの座に「ローテに入らないと数字や結果はついてこない。1年間活躍することを追い求めていく」と藤平。本拠地・仙台もまだ寒さが残る。悪条件のもとで見せた粘りは強みだ。