秋山5回0封「手応え十分」 4・1巨人戦へ準備万端

 「オープン戦、オリックス1-1阪神」(25日、京セラドーム大阪)

 準備万端だ。阪神・秋山が5回76球を投げて、4安打無失点。先発濃厚な開幕3戦目の4月1日・巨人戦へ不安はない。十分な手応えに納得の最終登板となった。

 「真っすぐでファウルをとれていましたし、変化球も右打者は今までにない反応だったので、開幕に向けて手応えは十分にあった」

 打者の手元で伸びる直球に加え、キレのある変化球がさえ渡った。初回は2本の安打と四球などで、2死一、二塁のピンチを招いたが、小谷野を外角へのスライダーで三ゴロに仕留めて無失点。二回以降は安定感のある投球でオリックス打線を寄せつけなかった。

 制球力も抜群だった。コーナーを厳しく突き、三回は安達、四回にはマレーロに内角直球で見逃し三振。結果は右前打となったが、宗のバットをへし折る場面もあった。

 前回18日・中日戦は6回を10安打7失点。同一リーグ相手で手の内を隠したが、今回は違う。「限界までうまくやろうとし過ぎていた部分があった。思いっ切りいこうと思い、しっかりできた」と収穫を口にした。

 「この1週間、どういう心になるか分からないけど、今日でだいぶ前向きにいけると思う。微調整をしながら来週、ベストの状態で臨みたい」。真価を問われる9年目。万全の態勢で迎え、チームの開幕ダッシュに貢献する。

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