セ今季CS日程従来通り 予備日増やさない…「上位球団の優位性」に配慮

 セ・リーグは29日、今季のクライマックスシリーズ(CS)日程を発表した。ファーストステージ(3試合制)は10月13日、ファイナルステージ(6試合制)は同17日に開幕。予備日はファーストSが1日のみ、ファイナルSは2日間で、ダブルヘッダーも行わない従来通りの日程となった。

 昨年の阪神-DeNAのファーストS(甲子園)は悪天候が続くと予想されたため、第2戦を雨天の中で決行。足元がぬかるみ、選手が泥だらけになってプレーしたことで物議を醸した。今年はファーストSの予備日を2日間にする案も検討されたが、議論の末に昨年と同じになった。

 NPBの杵渕セ・リーグ統括は「(レギュラーシーズンの)上位球団に優位性がある。これが大前提」と説明。例えば昨年のファーストSは2位・阪神が第1戦に勝ち、3位・DeNAが逆転突破するには残りの2戦全勝が絶対条件だった。仮に2試合が雨天中止になれば、その瞬間に阪神のファイナルS進出が決まる状況で、これが予備日を1日増やすと2位球団の優位性が失われることになる。

 またファーストSの予備日を2日間にした場合に日程が順調に消化されれば、同Sの勝者にファイナルSでの投手起用などで余裕が生まれ、今度はリーグ優勝球団の優位性が失われてしまう。

 日程的にも日本シリーズ開幕は10月27日で、CS開催期間を延長するには同月上旬のレギュラーシーズン予備日を短縮しなければならず、これも回避したかった。レギュラーシーズンとCSは「連動している」と同セ・リーグ統括。「(CSで)できるだけの試合挙行を目指すのは今年も変わらずに」との意向も示した。

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