巨人・ドラ1鍬原、えらいやっちゃ! 母に家と車「買ってあげたい」

 巨人のドラフト1位・鍬原拓也投手(21)=中大=が15日、東京都内のホテルで入団交渉に臨み契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で合意。母子家庭で育った鍬原は「家や車を買ってあげたい」と家賃4000円の市営住宅で暮らす母・佐代子さん(48)への恩返しを誓った。

 仮契約を終えると、緊張感から解き放たれた鍬原はホッと胸をなで下ろした。「ドラフト1位という高い評価を受けたなと実感しています」。すぐさま頭に浮かんだのは、女手一つで育ててくれた母・佐代子さんへの親孝行だ。

 「小さい頃から家や車を買ってあげると言っていたので、買ってあげたい」

 幼少時に両親が離婚。その後は奈良県内の家賃4000円の市営住宅で生活してきた。倉庫などを改築したのが自身の部屋。小学生の頃までは妹・愛奈さんと3人で川の字になって寝ていたという。一軒家よりは「マンション」と苦労を掛けた母へのプレゼントを思い描き「ここからがスタートライン。自分なりに恩返しできたら」と、さらなる親孝行も見据えた。

 母子家庭で育った鍬原は、内海や菅野らも行うような社会貢献活動にもプロ入り後は積極的に取り組む考えだ。少年時代は巨人ファンだったが、球場で生観戦はできなかった。「行きたいと思ってくれる子たちに来てもらえるようにしてあげたい」と野球少年の憧れをかなえるつもりだ。

 最速152キロの直球と多彩な変化球を武器に、1年目の目標は1軍定着と新人王。「息の長い選手に」と元中日・山本昌氏のような長寿投手となって、尽きない感謝の思いを母に届け続ける。

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