西武5割復帰 オリと並んで3位再浮上 木村文686日ぶりアーチ

 「オリックス2-8西武」(13日、京セラドーム)

 久しぶりの快感が両手に残った。2点リードの四回1死。西武・木村文が山崎福の内角真っすぐを捉えた。打球は左翼スタンドへ。「やっと出た。自信になる」。2015年6月27日の日本ハム戦以来、686日ぶりのアーチだった。

 六回は左中間を破る二塁打。3点リードの七回2死一、二塁では逆方向へ2点打だ。14年4月12日以来3年ぶりの猛打賞も記録して、チームを8日ぶりの勝率5割復帰、オリックスと並ぶ3位再浮上へと導いた。

 一時は規定打席到達者で最下位に沈んだ。食事がのどを通らず体重は5キロ減った。「申し訳ない気持ちだった」。思い悩む日々が続いた。救ってくれたのは2人のレジェンド。辻監督は常に目をかけ打撃指導を行い、3日のソフトバンク戦前にはソフトバンク前監督の秋山幸二氏がバットを少し寝かすよう助言した。

 辻監督は「やっとだね。自信にしてほしい」と笑った。チームは2戦連続2桁安打で連勝。6カードぶり勝ち越しも決めた辻ライオンズが、じわりと勢いを取り戻しつつある。

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