元阪神・江本孟紀氏「ベンチがアホやから…」現役引退の真相語る

 プロ野球の南海、阪神で活躍し、現在は野球評論家であり独立リーグ、四国ILp・高知の総監督も務める江本孟紀氏(現野球評論家)が30日、テレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(日曜、後9時58分)に出演。自らの失敗談をもとに教壇に立ち、「ベンチがアホやから野球がでけへん」と発言し、阪神を退団した真相を明かした。

 1981年8月26日・ヤクルト戦(甲子園)で降板後に問題発言をした。原因は2点リードの八回、二、三塁の場面で投球前に敬遠か勝負かの指示を待ったにも関わらず、ベンチからなにも指示がなかったことだという。「あそこは監督の采配の見せ所」とベンチを見たが、何も指示がなく怒りを覚えた。降板時にはグラブを金網に向かって投げつけ、一度戻ってきてスタンドに投げ入れたことも明かした。

 当時の監督に不信感があり、キャンプの宿舎で監督の部屋までいき、タバコとライターを投げつけたこともあったという。

 暴言に対して翌日、球団から謹慎となるところ、かたくなに拒否して自らユニホームを脱ぐ決断をした。「暴言によって途中であきらめることになった。ちょっと後悔して、我慢しておけばよかったかなと思います」と現在の心境を吐露。「仕事を捨ててまで言うほどの怒りなのか?最後にもう一度考えてみよう」と教訓を示した。

 現役引退の引き金となった暴言だが、番組では法大時代、南海時代にも監督に対して暴言を吐いたことも明かした。暴言のしくじりを披露した江本氏は「未熟ですから感情の赴くままに、監督の思いに気がつかなかった。35年たつけど、あんな風にしなかったらどうなっていたか。当時は監督のダメなところばかり見てしまった。上司の弱点をみんなで補いましょう」と出演者や視聴者に訴えた。

 そして「監督の難しさが分かったことで、当時の監督に無礼なことをした」と反省。暴言を吐いた監督とは今、良好な関係を築いているという。その経験を生かし「嫌いな上司と10倍楽しく付き合う方法とは、嫌いな上司ほど自分からあいさつに行こう。嫌いな上司は避けてはいけない」と最後をしめた。

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