「結束」できなかったNPBと12球団 象徴的な大谷辞退を巡る騒動

 「小久保ジャパン戦いの軌跡【3】」

 17年WBCはベスト4に終わった。それでも2次リーグ敗退などが危惧され、下馬評が低かったことも考えれば、野球ファンを十分に沸かせた戦いだった。ただ、結果だけに安どするわけにはいかない。

 小久保監督が掲げたテーマは「結束」。確かに3年半をかけて作ったチームにまとまりは感じられた。では、組織体としての「結束」はどうだったか。

 象徴的なのが大谷の辞退に絡む騒動だ。右足首を痛めた大谷が日本時間2月1日に代表辞退を表明。球団は2日前の1月30日にNPBへ報告したとし、NPB内の伝達ミスで小久保監督が「今日突然、そういう発表で詳細は把握していない」と話す異常事態だった。

 代表選手の辞退を球団発表で行ったこと。大谷本人は「今日、決まりました」と語っていたが、2日前に辞退の報告をNPBに入れていること。NPBが情報共有をできなかったこと。すべて不可解なことばかりだが、それが12球団とNPBの溝の深さを示している。

 球界関係者は「(12球団と)NPBに対して積もり積もったものがあった」と話す。13年大会後に代表が常設化され、12球団を株主として代表の事業会社「NPBエンタープライズ」が設立。だが興行優先で主力選手を招集し続ける代表側と12球団には、当初から摩擦が生じていた。

 事業会社の興行成立優先が当然ならば、12球団との調整はNPBが受け持つべきだが、それも機能しなかったと言わざるを得ない。

 両者の溝が今回の大谷騒動に与えた影響はゼロではない。最も重い事実は批判の矛先が大谷に向いたということ。選手が参加しやすい環境、意義を作り、代表の価値を高める目的も常設化にはあったはず。この状態が続けば、代表は選手のリスクでしかなくなる。

 関係者は「大谷は最後まで出場の可能性を探っていた」と明かす。その思いを救うためにも組織が「結束」できなかったことの検証を忘れてはならない。

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