侍・筒香さすが4番弾 初回先制撃、七回トドメ2ラン

 「WBC・1次リーグB組、日本11-6キューバ」(7日、東京ドーム)

 第4回WBCの1次リーグB組が7日、東京ドームで開幕し、2大会ぶりの優勝を狙う日本はキューバと対戦し、11-6で勝利。筒香嘉智外野手(25)=DeNA=が初回に先制打を放つと、七回には1号2ランと4番の重責を務め上げた。また、青木宣親外野手(35)も好打と好守で初戦勝利を演出。日本は8日にオーストラリア、10日に中国と対戦する。

 侍の4番がバットでキューバをなぎ倒した。初回2死から青木の二塁打でできた好機。カウント2-1からの4球目、先発エンテンザのスライダーを迷わず振り抜いた。打球は詰まりながらも右線に落ちる先制の適時打。満員の東京ドームを一気に熱狂へといざなう一打となった。

 「青木さんが思い切りいいスイングしてくれた。流れに乗ることができました」

 WBC初戦。誰もが緊張感に包まれる中、初回の守りは失策も絡むなど不安な立ち上がり。その重い空気を一振りで払って見せた。試合前には稲葉打撃コーチが全員に向かってこんなことを話した。

 「どんどん積極的に初球から振っていこう。結果を気にせず。迷いなく振ろう」

 球数制限もある。特にキューバは早めの継投が予想された。ならば、ボールを見る必要はない。タイミングが合えば初球から振る。チームで意思統一して臨んだ。

 3点差に迫られた七回は2死一塁で4番に回ってきた。カウント3-1。もちろん待つ気などない。J・マルティネスの外寄り直球を強引に振り抜くと打球は大歓声に押されて右中間スタンドに飛び込む2ラン。追いすがる赤い稲妻軍団を再び突き放して見せた。

 「感触はあんまり良くなかったです。点を取れるに越したことはないので良かったです」

 プレミア12でもなかった自身の国際大会1号にも笑顔はない。ただ、チームの勝利には満足げな表情だけ浮かべた。

 「これだけのファン方の前で、これだけの声援を受けてできたことに喜びがありました。やっぱり大きいですよ」

 8年ぶりの世界一へ。小久保ジャパンには頼れる4番がいる。

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