日本ハム・大谷”オレ流”で早め調整へ 栗山監督スロー指令もマイペース貫く

 日本ハム・大谷翔平投手(22)が18日、千葉・鎌ケ谷で自主トレ後、“オレ流マイペース調整”で春季キャンプを進めていきたい意向を示した。この日のフリー打撃では初めて変化球を打ち込むなど、実戦さながらの練習。栗山監督はスローペース調整を厳命したが、アリゾナキャンプから実戦への態勢を整え、3月7日のWBC初戦に向けて早めに仕上げていくつもりだ。

 WBCをにらみ、栗山監督を心配させない程度にハイペースで仕上げていく。年明け後、2度目のフリー打撃を行った大谷。矢野打撃投手にスライダー、シュートを投げてもらい65スイング。ボール球を振らないようにするなど、実戦を意識して打撃練習を行った。

 3月7日にはWBC1次ラウンド初戦(キューバ戦)が控える。初実戦のメドは状態を見て判断されるが、大谷自身はアリゾナキャンプ中(現地2月1~10日)にも実戦に入れるように調整プランを立てる。この日、早くも変化球打ちを行った狙いについて「キャンプでどんどん実戦が入ってくるのでそこに近づけるように」と明かした。今後も実戦に近い形で自主練習に取り組み、アリゾナキャンプに備える。

 開幕キューバ戦の先発候補にも挙がる大谷は、投でも早めに仕上げる計算を立てる。この日はWBC球を使用し、70メートルほどの距離で遠投を行った。「ある程度決めてる」と近日中にも今年初めてブルペン入りする。

 昨年、シーズンフルに戦った疲労を心配する栗山監督は、アリゾナキャンプについて「ペースを抑えさせる」と言うが、大谷は「調整だけはしっかりしていく」と実戦に備えていく構え。自分流の取り組み方でキャンプに臨み、仕上げていく。

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