“山口高志2世”関大・山本が2回0封 全国大会デビューで147キロ
「明治神宮野球大会大学の部・準々決勝、明大4-1関大」(13日、神宮球場)
大学の部、高校の部の準々決勝各2試合が行われ、大学では明大が4強入りを決めた。関大は敗れたものの“山口高志2世”こと山本隆広投手(2年・桜宮)が2回1安打無失点の全国デビューを飾った。
頭は冷静でも体が興奮していた。人生で初めてとなる全国の舞台-。「緊張はしなかったけど、体が勝手に動いている感じ」と振り返った山本が、救援で2回1安打無失点と追加点を許さなかった。
1-4の八回からマウンドへ。先頭を死球で歩かせたが、最速147キロを計測した直球で押した。九回も2死一、三塁のピンチを切り抜け、味方の反撃を待った。結果的に敗れたが「次は先発で起用してもらえるように。選手権で戻ってきたい」と力を込める。
“師匠”の山口高志アドバイザリースタッフ(前阪神投手コーチ)は「来年はワインドアップにして、もっと大きく育てたい。アベレージで145、6が出るように」と言う。本人の目標は150キロ超え。小さな体をいじめ抜き、頼れる大黒柱となって神宮のマウンドに帰ってくる。