ソフトバンクV奪回へコーチ陣13人配置転換 作戦コーチを新設

 ソフトバンクの工藤公康監督(53)が28日、チームとともに秋季キャンプ地の宮崎入りした。29日からのキャンプに先立ち、3年契約の工藤監督の最終年となる来季のコーチ陣も発表。新任4人に加え、13人を配置転換する大改革となった。3年ぶりにヘッドコーチを置く方向で、元広島監督の達川光男氏(61)が務める見通しだ。

 宿舎到着後の全体ミーティング。壇上に上がった工藤監督は、よどみなく言い切った。「3週間きっちり猛特訓する。ついてこられない人はケガをしたら困るので、筑後(リハビリ組)に帰ってください」。強制送還も辞さない姿勢は、V奪回へ向けての並々ならぬ気合の表れだ。

 策はハードな練習だけではない。この日、球団は来季のコーチングスタッフを発表。4人の新任に加えて13人が配置転換となる大刷新となった。2位とはいえ83勝を挙げたチームとしては異例とも言えるが、中でも指揮官の肝いりは新設された作戦コーチだ。

 「(スコアラーに)出してもらうデータは変わらない。それをより選手に正確に伝えることが大事。そこが一番」

 新ポストの役割を、指揮官はそう強調した。任せるのは、今季までチーフスコアラーとしてベンチで自身の横に座り、配球などのデータ面での助言を行ってきた森浩之コーチ(51)だ。

 指揮官は「試合の中で感じたアドバイスも含めて」と、生の情報を選手に伝えることにも期待を寄せる。大役を担うことになった森作戦コーチは「今年以上に言葉の重みも出てくる。本当に悔しい思いをしたので、しっかりした資料をもとにコーチ、選手と話をしてV奪回したい」と意気込んだ。

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