第4戦先発の高梨、静かな闘志「責任果たしたい」
「日本シリーズ・第3戦、日本ハム4-3広島」(25日、札幌ドーム)
今季ブレークした若き右腕が、第4戦の先発マウンドを守る。日本ハム・高梨裕稔投手(25)は「こういう舞台で投げられることはなかなかない。チームの代表として、責任を果たしたい」と静かに闘志を燃やした。
3年目の今季、10勝をマークし、一躍名を挙げた。「去年までのことを思うと、まさか今年、日本シリーズで投げられるなんて思わなかった」。また、広島戦は縁がある。今季6月8日。先発として初勝利を挙げ、飛躍のきっかけをつかんだ相手が広島だった。「あのときは無我夢中だった。無駄な四球さえ出さなければ点は入らないと思う」。ゲンのいい相手から再び勝利をもぎ取る。
最も警戒すべきは、“タナキク”コンビだ。「1、2番を乗せてしまうと向こうの流れになってしまう。上位に回さないように最少失点で切り抜けたい」。逆転リーグ優勝の一躍を担った右腕が、プロ野球最高峰のステージで、力の限りを尽くす。