【日本ハム栗山監督 独占インタビュー】リアル二刀流…選手はきらめかないといけない

 「西武0-1日本ハム」(28日、西武プリンスドーム)

 監督就任1年目の2012年以来、4年ぶりのリーグ優勝を果たした日本ハム・栗山英樹監督(55)が、デイリースポーツの独占インタビューに応じた。最大11・5差を大逆転できた転機とは…。また、大谷を初めて“リアル二刀流”起用に踏み切った思いなどを明かした。

 ◇   ◇

 -最後の最後まで目が離せない、ソフトバンクとのし烈な優勝争いを制した。

 「ファンの皆さんに喜んでもらえたことが何よりです。本当にうれしいです」

 -栗山監督はよく、関西の日本ハムファンも喜ばせたいと話していた。大阪の日本ハム本社の方も喜んでいるのではないか。

 「野球は批判のスポーツの側面もあると思う。関西の野球ファンというのは、野球をしっかり見ている。厳しい批判があっても、そこに野球に対する愛情があると感じていました。もちろん、北海道のファンに喜んでもらえてうれしいけど、そういう人たちの思いに応えたいというのはありました」

 -厳しい戦いの中で、選手が持てる力を発揮した。

 「選手には悔いなくやってほしかった。負ければ使った監督の責任なので、結果を気にせず目いっぱいやってほしかった。勝ったのは選手がよく頑張ったからです」

 -6月24日には最大11・5ゲーム差と開いた。その時は絶望感に打ちひしがれたか。

 「追いつこうと思ってやるよりも、今日の試合を必死になって、一試合一試合、取りにいくと思ってやっていました。試合数が多く残っていたし、このチームには爆発力がある。連勝の可能性のあるチームなので、絶望感はなかった。上を見ていくわけではなくて、われわれがどれだけ勝っていくかが大事かと思っていました」

 -大谷は5月中旬まで投手として2勝4敗と苦しんだが、5月29日・楽天戦で初めて指名打者を解除した“リアル二刀流”で出場。その後は投手でも結果が出始めた。

 「翔平がDHを外したぐらいから、翔平らしくなっていった」

 -リアル二刀流では今季7戦7勝の結果を残したが、投打2つを同時にやらせた大きな理由は何か。

 「ひとつの理由として、選手はグラウンドできらめかないといけない。ワクワクドキドキして、きらめくのがすごく重要な要素だと思うけど、それまではプレーが楽しくなさそうに見えていた。もちろんフォームだったり、結果が出なかったり、いろんなことで苦しんだりすれば、楽しくないはず。それをなんとかしてあげたいと思う中で、(リアル二刀流で)がむしゃらに野球をやれたことが、楽しいんじゃないかなと思って」

 -投打でこれだけの数字を残せると思っていたか。

 「絶対残せると思っていた。去年のようなバッティングの成績だったら、本人も周りも認めないはず。結果が大事だと意識してやってもらわないと困るので、厳しく言ってきた。尻をたたいて言ったつもり。できると思ってやらせた」

 -開幕前から打倒ソフトバンクと言い続け、15勝9敗1分けと大きく勝ち越した。ソフトバンクに対し、昨年以上に対策を練ったのか。

 「ソフトバンクはあれだけの戦力を持ってるから、それ以上の得点力、防御率、試合に勝ちきるだけの全てのベースを上げなければ勝負にならない。一番考えたのはそのこと。選手の持ってる力が発揮されるようにしないといけない、というのが答えだった」

 -大谷以外でも有原、高梨、野手では中島、西川らの台頭も見逃せない。

 「大きいのは去年から成長した選手。先発では有原とか高梨が成長して、加藤も出てきた。結果が数字になって表れているのが大きい。そこに、バース、マーティンと試合を作ることができる選手を球団が用意してくれた。うちの選手の魅力は若さ。選手が若い。選手が経験を積んで、しっかりと結果を残している」

 -2012年は日本一を逃した。

 「もちろん、そこを目指してやっている。全員で戦って、必ず成し遂げたい」

 ◆栗山 英樹(くりやま・ひでき)1961年4月26日生まれ、55歳。東京都出身。現役時代は右投げ両打ちの外野手。創価から東京学芸大を経て、83年度ドラフト外でヤクルト入団。ゴールデングラブ賞1回(89年)。90年現役引退。通算成績は494試合1204打数336安打7本塁打67打点、打率・279。2012年に日本ハム監督に就任し、1年目でリーグ制覇を果たした。今季が就任5年目。

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