楽天・栗原が現役引退へ 広島から今季移籍も1軍昇格果たせず決断

 楽天・栗原健太内野手(34)が今季限りで現役を引退する意志を固めたことが27日、分かった。近日中に発表される見込み。栗原は昨季限りで広島を退団。故郷・山形県のある東北で再起を誓ったが、今季1軍昇格を果たせなかった。この日までに球団と話し合いを持ち、決断を下した。

 栗原は1999年度ドラフト3位で広島に入団。06年から4年連続20本塁打をマークし、09年にはWBC日本代表に招集されるなどリーグを代表するスラッガーに成長した。だが、12年に右肘を痛めて以降は成績が低迷。昨オフ、楽天にテスト入団した。

 今季1軍昇格こそ果たせなかったが、栗原は楽天移籍後も、早朝6時には球場に姿を見せ練習に励むなど、カープ時代に培った野球への真摯(しんし)な取り組みを貫いてきた。「広島では今まで当たり前にやってきたこと」と黙々とバットを振るその姿は、若手選手たちの良き手本となっていた。球団は栗原の姿勢を評価し、引退後は指導者のポストを検討している。

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