チームの勢いを象徴するかのように、ＤｅＮＡ・筒香嘉智（２４）外野手が２３日、巨人戦（東京ドーム）で客席に頭から突っ込む、気迫あふれるプレーを見せた。

　五回２死、村田のファウルを追いかけ、フェンス際で惜しくも捕球できず、勢い余ってフェンスを越えて客席へ。観客の驚きの表情が、衝撃のシーンを物語る。下手をすれば、ケガをしたかもしれないプレーだった。

　三回に村田の２ランで勝ち越され、これ以上、点をやりたくない展開だった。当たっている村田を止めるためにも、必死に打球を追いかけたにちがいない。

　本塁打と打点でリーグトップの大砲の気迫あふれるプレーにナインが奮起した。６回にロペスが２ランを放って同点に追いつき、７回に白崎が左越えソロを放ち勝ち越した。そして筒香自ら、満塁本塁打を放ち、試合を決めた。

　両チーム合わせて８本の本塁打が飛び出す派手な空中戦だったが、主砲・筒香の気迫あふれる守備が、印象に残った。（写真と文＝デイリースポーツ・開出牧）