DeNA三浦引退会見(5)心に残る言葉は「まず己を知れ」

 DeNAの三浦大輔投手(42)が20日、横浜市内で会見を開き、今季限りでの引退を発表した。プロ野球現役最年長で、23年連続勝利はプロ野球タイ記録。会見では時折、涙を浮かべながら心境を語った。会見の一問一答は以下の通り。

 -具体的に引退を決めた瞬間は。

 「まだできると、どこかにあると思うんですけど、どこかでけじめをつけないといけないなとは思っていましたので。これが23年連続で勝利を続けてきて、今年勝てば24年連続になりますけど。チーム状況とか、チームが置かれている現状を考えながら、8月まで勝てなかったというところが、僕の中では大きかったですね。自分で、どこかで決めないといけないな、その中では甘えちゃいけないなというのがあったので。常に勝てなかったら辞めるというところで。そこはいろんな葛藤はありましたけど、悩んで悩んで、でも勝てなかったら辞めるという、その単純なところですね。最終的にはそこにたどり着いて、勝てなかったんだから辞めるべきだというところですね」

 -先発へのこだわりは。

 「ゲームをつくっていくという中で、プレーボールから1イニングでも長くと思ってマウンドに上がっていましたし、いけるところまでいく。苦しくなったりダメだったときは、チームメートが助けてくれるというところの、一番のスタートだったと思いますし。週1回ぐらいしか投げなかったですけど、マウンドに上がる責任の重さ、準備の大切さというところを大事にやってきました」

 -勝つための方法論で大事にしてきたことは。

 「勝つための方法論?あったら教えてほしいですね。でも、練習しかないと思っています。僕は自分ではへたくそだと思っていたので。へたくそは何をするかと思ったら、練習するしかない。うまくなりたかったら練習するしかない。もっとうまくなりたい、もっとうまくなりたいと思ってやってきた25年でしたね。それしかないと思います」

 -たくさんの指導者との出会いがあったと思うが、自分を支えた言葉などはあるか。

 「たくさんの監督の下でやらせてもらいましたけど、野球だけじゃなく、人としてもいろんなことを勉強させてもらいました。誰がというのはなかなか言えないですけど、プロに入った1年目に、ピッチングコーチで小谷(正勝)さん(現ロッテ2軍投手コーチ)という方と知り合ったのが、三浦大輔のプロ野球選手としての第一歩だったなと思いますし。たくさんのことを学ばせていただきました。『まず己を知れ』と言われましたね。自分がどういうタイプの投手か、この世界で生き残っていくためにはどうすればいいのかということを教えていただきました」

 -それを追求した25年間だった。

 「そうですね。その言葉をずっと胸にやっていましたし。勘違いしないようにしようと思って。自分がどういうタイプのピッチャーで、どうやったら抑えられるかということを常に考えてやってきました」

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス